アメリカの俳優らで作る労働組合は現地時間14日午前0時からストライキに入ることを決定した。生成AIに関する規制作りなどを求めている。映画・TV番組の撮影の延期や中止など、影響は避けられない見通し。アメリカABCは「ハリウッドは活動を停止する。脚本家組合はすでにストに入った。」と報じた。俳優組合と脚本家組合が同時にストを行うのは63年ぶり。制作会社や動画配信サービスを代表する協会との交渉が決裂し、俳優組合はストを決定した。16万人以上が加盟する俳優組合は「報酬の引き上げ」「生成AIの規制」「再放送料の引き上げ」を要求している。マット・デイモンは「多くの俳優は再放送料で健康保険を賄っている。」と主張した。制作会社側は「再放送料の引き上げ」などを俳優たちに提案し、「AIからの保護」も約束したと主張しているが俳優組合は不十分だと主張している。「ストをセざるを得なかったことに大きな責任を感じている」とフラン・ドレシャーは語った。ディズニー社のボブ・アイガーCEOは「組合の期待は現実的ではない」とコメントしている。ストは14日0時にスタート。俳優は作品の宣伝なども禁止される。前回の同時スト、1960年当時の俳優組合の代表はロナルド・レーガンだった。