油井がキーウから中継。戦闘が長期化する中で重要になっているのが、遺族や残された家族ケアで、特に問題となっているのが子どものケアだと説明。残虐な行為を目の当たりにした子どもなどの支援を行っている施設を取材した。チェルニヒウの支援団体 ヴォイス オブ チルドレンには心理カウンセラーが常駐し子どもたちのケアが行われている。母親とともに施設に通っているマリア・トカチェンコさん(10)は、両親と弟の4人家族。しかしロシアの侵攻の直後、ロシア軍が占拠したチョルノービリ原発。マリアさんの父親は当時警備の任務についていて、ロシア軍に拘束され捕虜になったとみられていて、今も行方がわからないまま。話を聞いていくうちに彼女が抱える心の傷を垣間見る瞬間があった。今の一番の願いを聞かれると、答えに詰まってしまっていた。この日施設で受けたのはアートセラピー。子どもたちか頑丈を自然に吐露できるように促すのが目的。30分かけてマリアさんは1本の木を描きあげた心理カウンセラーのマリーナ・チャバンさんは、今の自分を支えているものだとマリアは説明してくれました、と説明した。取材の最後、マリアさんは将来の夢について「心理カウンセラーになりたい 最初は幼稚園の先生になりたかったけど同じこどもと関わる仕事だし私は子どもたちと仲よくなれるから」と話していた。油井は愛する家族を失った子供の中には憎しみという感情がもしかしたら生まれているのではないか、そんな懸念も感じたとコメントした。