午後一時すぎに節目の3万6千円を超えた株価。実におよそ34年ぶりの高値に。先週末よりも324円高い3万5901円でバブル崩壊後の高値を5営業日連続で更新。上昇が目立ったのは証券会社の株式。連日の株価上昇をうけて東京証券取引所大和証券グループ本社や野村HDが大きく値をあげた。また、百貨店の松屋やコンビニのローソンなど業績の良い企業が大きな上げ幅に。株価の上げ幅は6営業日で2600円を超えた。東京証券取引所は今日株価向上を図る企業リストを公表した。今日公表された企業はプライムやスタンダード上場で2023年末までに株価向上策を開示した企業となる。プライムでは660社、スタンダードでは191社に。日立製作所は役員報酬の株価連動部分を拡大し、株式市場を意識した経営を強化している。東証が企業リストの公表をした背景には市場で評価の低い企業が多いことがあげられる。PBRは1株あたりの純資産に対し株価が何倍かを示すもので。1倍下回ると市場の評価が低いとみなされるがプライム市場では4割以上が1倍を下回っている。東証はPBRの水準に関わらずにプライム・スタンダードの全企業に情報の開示を要求し、企業リストは毎月更新する。