米国の首都ワシントンで、今週9日からNATOの首脳会議が開かれる。ウクライナ支援が主な議題。バイデン大統領は首脳会議の最終日に単独で記者会見を行う予定で注目が集まっている。NATO首脳会議は9日からの3日間でロシアを相手に防衛を続けるウクライナにとっては極めて重要。バイデン政権の高官によるとウクライナへの支持を強く打ち出すとともにこの会議をNATO加盟への橋渡しと位置づけ将来のNATO加盟を再確認する。米国はウクライナの防空システムと軍事能力を強化する新たな対応を示すとみられNATOも軍事、政治および財政支援の強化を発表する。首脳会議と並行してバイデン大統領はウクライナ・ゼレンスキー大統領やNATO首脳らと会う。ワシントンでの首脳会議開催は20年以上ぶりで警察は抗議デモにも備えている。会議はバイデン大統領が注目される中で開催されNATO設立75周年を記念するものでもあるが、その間も、みずからへの批判をかわさなければならない。