岸田総理大臣はNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議などに出席するため午後、ワシントンに向けて出発する。NATO首脳会議はウクライナのゼレンスキー大統領も出席して行われる。岸田総理はNATO加盟国に加えて日本や韓国などが参加する会合に出席する。岸田総理の参加は今年で3年連続となる。政府関係者はこれまで岸田総理が「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」と訴え続けてきたことが浸透してきたとみていて、対ロシアと同じく対中国も念頭に連携を更に強化したい考え。NATOとは機密情報を共有するための専用回線を設置することなどで合意する見通し。その後、岸田総理はドイツを訪問しショルツ首相との会談に臨む。中国が輸出入や関税などで圧力をかける行為を念頭に経済安全保障分野での連携を加速させる方針。岸田総理としては自民党内から公然と退陣論も出る厳しい情勢だが、こうした外交を含め1つ1つ成果を積み重ねたい考え。総理官邸、NATO首脳会議(リトアニア・去年7月)の映像。