米国大統領選挙からの撤退を求める声が広がる中、米国・バイデン大統領は先月のテレビ討論会のあと初めてとなる記者会見に臨んだ。バイデン大統領は1時間に及ぶ記者会見の中で、選挙戦からの撤退を明確に否定。バイデン大統領は「私が大統領選に出馬するのに最もふさわしい」と述べ、「選挙戦を続けるのは自分のレガシーのためではなく仕事をやり遂げるためだ」とこれまでの実績をアピールし、トランプ前大統領が当選したら世界にとって大惨事になると警告した。また「自分は常に優秀な医師に囲まれている」として、認知機能を含む健康状態に「異常はない」と強調したが、ハリス副大統領のことをトランプ副大統領と言い間違える場面もあった。今日の記者会見は就任後2番目に長く「つまずきはあったが乗り切った」という評価がある一方、高齢不安の払しょくにはほど遠く、直後には下院議員の1人が撤退を求める声明を出すなど、明日以降、撤退論が加速する可能性がある。党大会まで残された時間は少なく、バイデン大統領にとっても民主党にとっても今まさに正念場を迎えている。