約半年ぶりに行われた日本・アメリカ・オーストラリア・インドの4か国の外相による会合「クアッド外相会合」では、海外進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋への協力を強化していくことを確認した。また、今回新たに、レアアースなど重要鉱物資源の開発や生産、サプライチェーンの構築などで協力していることでも一致した。これは、レアアースの世界有数の生産国である中国への依存度を下げる狙いがあるという。これに合わせて日米外相会談が行われ、ルビオ国務長官から「防衛力強化の重要性」について言及があった一方で、トランプ政権が要求する防衛費の対GDP比の具体的な数値目標の言及はなかった。また、岩屋外相は、直接の交渉担当ではないとしつつ、アメリカの関税措置について議論があり、お互いの立場で後押しをすることで一致したという。