メジャー挑戦7年目で初の世界の頂点に立ったドジャース・大谷翔平。世界一は大谷にとって永年の悲願だった。高校時代の”人生設計シート”には「26歳でワールドシリーズ優勝」と書いていた大谷。夢に見た世界一へ、王手をかけたきのうの第5戦。始球式に登場したのは15年前にヤンキースの世界一に貢献しMVPを獲得した松井秀喜さん。レジェンドの登場に球場は大盛り上がり。そして迎えた大谷の第1打席。初球を狙うがセンターフライに打ち取られる。その裏、ランナー1人を置いてこのシリーズで不調だったヤンキースのジャッジはシリーズ初ホームランを放ち先制する。主砲の一発で勢いづいたヤンキースは3回までの3本のホームランで5-0とリード。反撃したいドジャースは4回、ワールドシリーズ4試合連続ホームランのフリーマンが大きなあたりもジャッジのファインプレーに阻まれる。それでも5回、ヒットとエラーで1アウト満塁のチャンスを作る。ここで大谷の打席が回ってくるが、ヤンキースのエース・コールの前に空振り三振。続くベッツのゴロを本来ピッチャーがカバーに行くはずが入れず、タイムリー内野安打で1点を返すと、フリーマンのワールドシリーズ史上最多タイとなる12打点目の2点タイムリーで2点差に。さらにチャンスは続き、バッターボックスにはテオスカー・ヘルナンデス。なんとここでタイムリーを放ち、2アウトから5点差を追いつく。ワールドシリーズで優勝のかかった試合で5点差からの逆転勝ちはこれまでなかった。