ロシア・プーチン大統領とインド・モディ首相は9日、モスクワで首脳会談を開き、貿易問題やウクライナ情勢などで意見を交わした。この前日、ウクライナではロシア軍による大規模攻撃で首都・キーウの小児病院なども被害を受け、地元当局によると子どもを含む42人が死亡した。ロシア軍は病院への攻撃を否定しているが、モディ首相は会談の冒頭「罪のない子どもたちの死は非常につらい」と発言し、攻撃への懸念を示した。その上で「戦争は解決策にならない」と対話を呼び掛け、「あらゆる支援の用意がある」と言及した。これに対し、プーチン大統領は「平和的解決に向けたインドの努力に感謝する」と述べた。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は大規模攻撃の当日にプーチン大統領と抱擁をしたモディ首相に失望したとして、今回の訪問に反発している。