アメリカ・トランプ大統領は、ロシア・プーチン大統領と電話会談を行ったと発表。ウクライナの戦争をめぐり、停戦に向けた交渉を始めることで合意したと明らかにした。トランプ大統領は自身のSNSへの投稿で「プーチン大統領と長時間にわたる生産的な会談を行い、これ以上死者を出すことを防ぐ考えで一致した」と明らかにした。そのうえでアメリカがロシア側との停戦交渉を即時開始するとしたほか、プーチン氏と互いの国を訪問し合うことに向け緊密に協力することを確認したと述べている。トランプ大統領はその後、ウクライナ・ゼレンスキー大統領とも電話会談したと公表した。プーチン大統領との会話の内容を伝えたと思われるが、ウクライナがどれほど停戦交渉に関与できるかは現時点では不明。停戦交渉の内容をめぐり、アメリカ・ヘグセス国防長官は「ウクライナの国境をロシアとの戦闘が始まった2014年以前の状態に戻すことは非現実的な目標」と述べ、領土の完全回復を求めない考えを示唆した。ヘグセス国防長官はウクライナの停戦後の安全保障について、アメリカではなくヨーロッパ諸国など多国籍で構成される駐留軍が担うべきと主張したほか、ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加盟することについては、否定的な考えを示すなどロシア側に配慮する姿勢を見せた。