首脳会談はおよそ50分間にわたって報道陣に公開されましたが、トランプ氏とバンス副大統領が声を荒げ、ゼレンスキー氏を批判する異例の展開となった。口論のきっかけはゼレンスキー氏がロシアのプーチン大統領がこれまで停戦合意を破ってきたことを指摘し、トランプ政権の交渉姿勢に懸念を示したこと。これにトランプ氏とバンス氏が強く反発。会談は物別れに終わり、予定されていた鉱物資源をめぐる協定の署名や共同記者会見は行われなかった。トランプ氏はSNSに「ゼレンスキー氏は和平の準備ができていないと判断した」「和平を結ぶ準備ができたら戻ってくることができる」と書き込んだ。一方、ゼレンスキー氏は「アメリカに感謝します。今回の訪問に感謝します」などと短く投稿するにとどめた。ウクライナでの戦闘終結に向けた今後の道筋は不透明感が高まっている。