アメリカは“ドンロー主義”によって西半球で優位に勢力を広げようとしている。背景のひとつは存在感を増す中国への危機感。中国の「一帯一路」では、中南米の多くの国々が参加してきた。笹川平和財団の小原凡司上席フェローによると、中国は経済力だけではなく、アルゼンチンには人民解放軍が運用する宇宙観測施設を、キューバには情報収集施設を作った。2020年前後には「中国のラテンアメリカへの影響力の拡大は、アメリカで軍と民が共に使える港や空港を作り中国が軍を展開することだ」と言い始めた。トランプ大統領は、自分が駄目だと思ったものはすべて排除するという方向に動き始めた。中国はディールができるという可能性も視野に入れ始めた。中国はアメリカと中国は不平等だと思っているため、アメリカが中国を中南米から排除しようとする動きに抵抗するだろう。
