野村グループの藤井さんの解説。16日にFRBのウォラー理事が市場の想定よりタカ派の発言をした。昨年11月のウォラー理事の利下げ開始発言が債権ラリーの発端となったこともあり、本人からの押し返しコメントを債券市場は重く受け止めた。発言を受け金利は上昇で反応したが、米株市場からは材料視する雰囲気は感じない。市場では早期利下げ・年内大幅利下げは間違いないと参加者が強く信じている。2023年10-12月期のS&P500企業の増益率は前年比-0.1%と大幅に下方修正されている。市場では「決算のハードルは低くなり、簡単に越えて指数はラリーする」という楽観的見方と「高い株価を正当化させるために強い決算が必要」との警戒する見方に分かれている。アメリカ投資家は「コストカットで2024年通気見通しは大きく下がらないのでは。春から夏は強い。S&P500は5000ポイントが視野に入っている」という強気な声が多い。