大詰めを迎えている来年度予算案の編成作業で政府は一般会計の総額を112兆700億円程度とする方向で最終調整に入った。過去最大だった今年度の当初予算を2兆3,000億円余下回るものの2年連続で110兆円を超えて過去2番目の規模となる。社会保障費が膨らんだほか防衛費も今年度当初予算を上回る見込みの一方、物価高騰などに備えた予備費は減額する。歳入では今年度の見通しとほぼ同額の69兆6,100億円程度を見込む。税外収入を加えても不足する34兆9,500億円程度は新たに国債を発行して賄う計画で財源の3割以上を国債に頼る厳しい財政状況が続く見通し。