避難所によっては女性への配慮がなかなか行き届いていないところも現実的にある。避難生活の女性の悩みとしては、生理用品や下着の不足、着替える場所がない、避難所スタッフが男性ばかりで相談できないなど。特に大きかったのは生理用品と下着で、物が足りなかったり、避難所にあるがほかの物資と一緒に並べられ男性の目もあり取りづらい。また下着を洗濯できても男性の目が気になり干しづらいなども。石川県七尾市で避難所の環境改善の支援を行っている被災地NGO協働センターの増島智子氏によると、なぜ女性への配慮不足になるのかについて、避難所に男性が多く取り仕切るのが男性のみの場合どうしても女性への配慮が足りなくなってしまうことも、としている。また、女性というだけで炊事や掃除などを任されやすいこともあり、食材の調達などのためにそれ以外のことができず自宅の片付けができないなど自身の復旧作業が遅れたり、避難所から動けず仕事を再開できない人もいて次第に心を病んでしまう女性もいる。昨年発表された防災・危機管理部局の女性職員の割合では女性職員ゼロが61.1%あり、石川県の場合は14/19。橋下さんは「部局長に女性が足りない。災害が起きたときにひずみとなってあらわれる」などと話した。また現地を取材した小室アナは「仕切りが足りない印象。テント1つあるだけでもだいぶ救われることはあると思う」などと話した。