山形県のコメ農家で日本農業法人協会の会長を務める齋藤一志さん。輸入米に頼らず安定した収入を得るためには、5キロ3000円が妥当だとした齋藤さん。しかし、資材高騰などのため今の農法では実現不可能とのことから、農地を集約・拡大して最新技術を活用する”スマート農業”に取り組んでいる。導入のきっかけは海外視察だった、日本の作業効率がイタリアの”1割未満”だったことに衝撃を受け、乾いた土地に種を蒔く乾田直播を取り入れ今では半分を占めるという。齋藤さんが進める作業効率化によるコストダウン、担い手不足が深刻な農家と手ごろな価格を求める消費者。双方にとってメリットがあると強調する。政府はあす、コメ高騰の要因や今後の政策を話し合う「関係閣僚会議」を開催する。