長野県上田市の菅平高原で先月下旬、ラグビーの日本代表を目指す選手たちが合宿を行った。夏には全国からラガーマンが集結し、ラグビー合宿の聖地とも呼ばれる菅平だが、実は代表関連の合宿はおよそ10年ぶり。実現の背景には、トレーニング施設の充実などを進めてきた菅平の宿泊事業者らの努力があった。合宿初日、長野県の上田駅。到着した選手たちを上田市民や菅平の宿泊関係者らが盛大に出迎えた。菅平で行われた日本代表を目指す選手たちの合宿。リーグ1や大学のチームに所属する選手30人余りが日本代表のエディジョーンズヘッドコーチの指導の下、厳しい練習に取り組んだ。夏でも涼しい気候と多くのグラウンドでラグビー合宿の聖地として名高い菅平。かつては毎年のように日本代表の合宿が行われていた。しかし、2014年を最後に代表合宿は主に宮崎市で行われるようになった。もう一度代表合宿を呼び戻したい。菅平の宿泊施設の関係者はそのために何が必要か学ぼうと宮崎の視察も行った。今回の合宿で選手の宿泊先となっているホテルのオーナー、松浦紀美雄さん。宮崎を視察し、トレーニング施設の充実ぶりに驚いたと振り返る。宮崎の視察を通してトレーニング施設を充実させる必要があると感じた松浦さん。ホテルの敷地内にジムや体育館を建設した。さらに今回の合宿に向けて新たに建設したのが選手たちにリフレッシュしてもらうためのサウナ。今後代表チームだけでなく大学ラグビーや他のスポーツの合宿の受け入れにも効果を発揮すると期待している。ようやく菅平に戻ってきた代表を目指す選手たちの合宿。若手を中心とした選手たちがエディジョーンズヘッドコーチに代表入りをアピールし10日間の日程を終えた。ハードな練習を乗り切った選手たちに松浦さんたちのおもてなしは届いたよう。