上皇さまは23日、91歳の誕生日を迎えられた。記録で確認できる歴代天皇の中で最長寿。宮内庁によると、上皇さまは今年10月に美智子さまが骨折し手術した際にはとても心配し、退院後には毎日のリハビリを見守られた。最近、杖を使わずに歩くことができるようになった美智子さまを気遣いながら、穏やかな毎日を送られている。夏には長野県の軽井沢で、戦後、中国から引き上げてきた人たちが開拓した畑を訪れ、5月には疎開していた栃木県の日光を訪ねるなど、戦争の記憶と向き合われた。また、地震と豪雨に見舞われた能登半島の人たちを深く案じられている。記録で確認できる歴代天皇の中で91歳は最長寿で食事中の誤嚥を防ぐために会話を控え、おととし診断された右心不全については、現在も胸水が少しあるものの比較的安定した状態が続いているということだ。23日はお住まいで天皇皇后両陛下や愛子さまなどから挨拶を受けられる。