ガソリン暫定税率について。現在レギュラーガソリンは平均で1リットルあたり170円余だが、本体価格に1リットルあたり53円のガソリン税がかかっていて、本来の課税額に25円ほどの税額が上乗せされている。1974年に道路整備のための財源不足に伴い税率の上乗せが始まった。当初はあくまで暫定的にということだったため暫定税率と言われてきた。この上乗せ分の廃止について議論が加熱している。ニッセイ基礎研究所の上野氏によると1世帯当たり平均で年間7000円程度の負担軽減が見込まれるという。先月与野党間で年内に廃止することで合意したが、課題の1つが財源。暫定税率を廃止した場合、年間1兆円の減収が見込まれている。今月から与野党での協議が行われているが、財源をどうするか与野党間で結論が出せていない。あす行われる3回目の協議では与野党それぞれが財源の考え方を示すことにしており、今後の各党のスタンスなどが見られるかもしれない。