東京世田谷区はほかの自治体へのふるさと納税の寄付による今年度の住民税の減収が23区で初めて100億円を超える見通しとなった。人口が92万人余りと東京23区で最も多い世田谷区は住民がふるさと納税を利用してほかの自治体に寄付することによる住民税の今年度の減収の見通しがおよそ110億6900万円となった。減収額は1年でおよそ11億7700万円増えて23区で初めて100億円を超えた。また区がふるさと納税の利用者の傾向を調べたところ所得が高くなるほど寄付金額が大きくなっていてこのうち所得が4000万円を超える人でふるさと納税を利用した人は3891人で寄付額は1人当たりおよそ174万円となっているという。世田谷区ではほかの区などとも連携しながら国に対し引き続き制度の見直しを求めていくとしている。