警視庁が公開している地図によると足立区、調布市、そして小金井市などに特殊詐欺の電話がかかってきている。ことし1月、東京世田谷区の80代の女性の自宅に息子を名乗る人物から病院に財布と携帯電話を忘れたので連絡があったら聞いておいてほしいと電話があった。続いて病院の職員を名乗る人物から電話があり見つかった財布からは中身が抜かれていたと伝えてきたという。すると再び息子を名乗る人物が取引先に支払う予定だった金を貸してほしいと求めてきたため話を信じた女性は自宅を訪ねてきた上司の息子を名乗る人物に。現金300万円を渡してしまった。今回、被害があった世田谷区では同様の被害を防ごうと今月、警視庁による講習会が開かれた。講習会では実際にあったさまざまな手口を紹介したうえで有効な対策として自宅の固定電話を留守番電話の設定にするなど詐欺グループとの通話を避けることが大切だと呼びかけた。詐欺グループはことば巧みにだまそうとしてくるため電話を直接取るとだまされるリスクが高まる。自宅の固定電話を留守番電話の設定にすることや相手の番号を表示する設定にするなどの対策が有効。