きょうから145の薬局で試験的な販売が始まった緊急避妊薬。望まない妊娠を防ぐために使われる。性交渉のあと、24時間以内の妊娠阻止率は95%、その後25~48時間で85%となっていく。今回医師の処方箋がなくなるということは大きな一歩と捉えられる。今回の販売条件は研修を受けた薬剤師がいること、夜間・土日祝も対応、近隣の産婦人科と連携、個室などのプライバシー確保などとなっている。薬剤師の目の前で服用する。今回の試験販売は1錠7000~9000円を予定している。アメリカでは約4200円~5300円となっている。産婦人科専門医で稲葉可奈子医師は問題は全額自己負担ということだと指摘。処方箋なしで入手できる国は世界で90カ国以上ある。日本では16歳以上18歳未満の購入は親の同意が必要となる。稲葉医師は本運用で年齢制限が撤廃されるのか?若者が必要になる期間が減ることも大事、しっかりとした性教育が必要と述べている。稲葉医師によると緊急避妊薬は必要最低限の安全な薬としてWHOの安全で質も高く効果の高い薬のリストに指定されているという。妊娠初期の服用、妊娠時の誤用は胎児への影響はない。試験販売は来年の3月まで。稲葉医師は試験販売で現実的に起こりうるトラブルが出てくるのであれば対策をとり、制限が多い形でなく現実に即した形でスムーズに本運用に移行してほしいと述べている。
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