WHO(世界保健機関)の今月のまとめでは、世界全体でこれまでに新型コロナ感染者は7億7700万人以上、死者は707万人以上となっている。WHOの緊急事態宣言はおととし5月に終了し、現在、各国では通常の医療体制の中での対応が進められるとともに、新たな変異ウイルスへの監視が続けられている。そうした中、今月20日に就任したアメリカ・トランプ大統領は、就任当日にWHO脱退を表明し大統領令に署名した。さらに、WHOでは新型コロナの教訓を踏まえ、とりわけ途上国の対策強化を盛り込んだ国際条約「パンデミック条約」の妥結を目指した協議が続いているが、トランプ氏は大統領令でこの条約の交渉停止も指示している。WHOは声明で「われわれはアメリカが考え直してくれることを望む」として、トランプ政権に脱退を考え直すよう呼びかけるとともに、対話を継続するとしている。
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