HPVワクチンの接種後に症状が出た女性。15年前の中学2年生の時にワクチンを接種。その直後に腕の痛みを感じた。腕の痛みは治まったが接種から1年たったころ、けん怠感や胸の痛みを感じるようになった。しかし、医療機関で検査をしても原因は分からなかった。そのころメディアで接種後の症状を巡る問題が相次いで報じられていた。女性は自身の症状もワクチンが原因ではないかと考えるようになった。不安を感じ4つの医療機関を受診。しかし、まともに取り合ってもらえなかった。体調が改善しない中、母親が見つけてきたのが「副反応の治療」をうたう民間療法だった。マッサージなどの施術や食事や生活の指導を数年間受けたものの体調の改善は見られなかった。ようやく症状が治まったのは接種から5年程たった高校3年生の時だった。ワクチン接種後の体の不調に対し医療機関に真摯に向き合ってほしかったと今も、わだかまりを抱えている。ワクチン接種後の症状や不安にどう対応するのか。厚生労働省の研究班は接種後の症状の分析や診療体制の在り方の議論を続けてきた。国はこれまで適切な診療を提供するため協力医療機関を全国に84か所整備。その中の12か所を拠点病院と定め診療体制の強化を図っている。拠点病院の一つ、横浜市立大学附属市民総合医療センター。痛みなどの訴えに丁寧に耳を傾け治療に当たる方針を掲げている。この日、来院したのは去年の夏にワクチンを接種しその後、腕の痛みを感じたという女性。痛みはいったん治まったが経過観察を続けてきた。女性の場合、痛みが出た要因に筋力低下の影響が考えられることから筋肉を鍛えるリハビリを続けている。病院では患者の家族関係や生活での困りごとなどについても聞き取りを行っている。さまざまな視点から要因を探り症状の改善につなげようとしている。
ワクチン接種後の症状について医療体制も整備されてきている。予防接種を打ったあとに体調が悪くなった時、WHOなども予防接種ストレス関連反応という概念も提唱しており、不安や痛み、もしかしたらいろんなメディアからのレポートによってもこういった不安は増す場合もある。そういったことも考えて対処してあげることが大切で、その診療体制は整備されつつあるので安心して接種できる体制が整いつつある。現在、分かっているワクチンの効果や安全性を知ってもらおうという取り組みも広がっている。
ワクチン接種後の症状について医療体制も整備されてきている。予防接種を打ったあとに体調が悪くなった時、WHOなども予防接種ストレス関連反応という概念も提唱しており、不安や痛み、もしかしたらいろんなメディアからのレポートによってもこういった不安は増す場合もある。そういったことも考えて対処してあげることが大切で、その診療体制は整備されつつあるので安心して接種できる体制が整いつつある。現在、分かっているワクチンの効果や安全性を知ってもらおうという取り組みも広がっている。
URL: http://www.who.int/