日中韓首脳会議が約4年半ぶりに開かれる。中国が台湾周辺で軍事演習。今月20日、台湾の新総統に頼清徳氏が就任。就任演説で中国との関係は「現状を維持する」、「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」と述べ「台湾は中国の一部」とする中国の主張を否定した。これに反発し中国が軍事演習を開始。「台湾独立」の分裂勢力が独立を企てる行為に対する強力な戒めとした。米国は中国の行動はリスクを拡大させ長年の地域の平和と安定の規範を損なうものだ」と批判した。学習院大学教授・江藤名保子は「特に米国に対するメッセージだと中国自身が発表している。しかし台湾内部では中国の圧力に慣れてしまい、台湾内部の政治的混乱に注目が集まっている状況」、慶應義塾大学教授・西野純也は「頼総統のメッセージは想定よりトーンが強かった。中国は懸念を維持せざるを得ない就任演説だった。日米韓でこの地域に何かあった時にはどういう対応が可能なのか話し合うか文書で約束されたので韓国のかかわりが積極的になると想定される」、東京大学准教授・佐橋亮は「頼総統の就任演説は米国とかなり調整したのではないか。挑発的になる懸念は払しょくされたが中国の軍事演習が始まった。台湾社会に中国は工作している。より注目すべき」、筑波大学助教・毛利亜紀は「中国がじわりと圧力を強めていることは間違いないがそれでも慎重に計算している」、元駐米大使・杉山晋輔は「長い歴史を見ると中国は武力行使を含め台湾を統一する原理原則を放棄していない。我々も抑止力を盤石にする努力をするとともに外交努力を強化していく」とスタジオコメント。