馬英九氏は総統在任中の2015年に史上初の中台首脳会談をシンガポールで行った。今回再開となれば「自分は大陸のトップと直に話が出来る実力者」と印象づけ影響力をつよめようという思惑があるとみられる。習首席にとっては来月民進党の総統となる頼清徳氏に対し「1つの中国」を認めさえすれば対話できるというメッセージを出せるという思惑があるのかもしれない。加えて習首席にはアメリカをけん制する狙いもあると思われる。アメリカで台湾との窓口機関のトップを務めるローラ・ローゼンバーガー氏がきのう台湾で頼清徳氏と会談し、アメリカが引き続き台湾情勢に深く関与する姿勢を示している。