20日、中国と距離置く民進党の頼清徳氏が新しい総統に就任した。台北では10年前、3期連続の民進党政権につながる政治運動が起きていた。2014年に行われたひまわり学生運動は、中国に融和的な当時の国民党政権が中国との経済関係を深める為に結ぼうとした協定に学生たちが反発したもので、23日間に渡り国会に総統する立法院を占拠した。国民党は協定手続きの停止に追い込まれ、その後失速した。2016年に中国と距離を置く民進党の蔡英文政権を誕生させる原動力になった。今回の総統選で若者が関心を示したのは就職や住宅の問題といった自分達の暮らしについてだった。