タイは日本車が人気の国として知られているが、現在行われているバンコク 国際モーターショーではBYDなど中国の電気自動車が存在感を強めている。中国車が拡大している背景にはタイ政府が脱炭素社会に向けて補助金の支給を行っていることがある。タイでのバッテリーEVの新規登録台数は2022年が9644台なのに対し、23年は約7.9倍となる76144台まで拡大し、うち8割が中国メーカーという。日本の車を扱っていた店舗が中国系の店舗となる事例もあり、日本車のシェアが奪われつつある。一方でいすゞ自動車など日本勢はピックアップトラックのEVモデルや燃料電池車など幅広いラインナップで戦っていくといい、ハイブリッド車や燃料電池車なども扱っていく。対する中国のメーカーはタイ国内での生産にも乗り出すものの、充電拠点の整備も課題となる見込み。