外遊中の岸田総理は、就任後初めてブラジルとパラグアイを訪れ、気候変動の問題や脱炭素に向けて協議した。ブラジルではアマゾンの森林保護や農地改良に向けた協力パッケージを取りまとめた。パラグアイでは交流事業の強化を表明するなど、中南米との連携強化に向けた取り組みを次々と打ち出した。岸田総理「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国の国々と連携強化を目指す背景には中国の存在がある。近年中国もグローバルサウスへの働きかけを強化しているが、日本としては民主主義などの共通の理念を前面に打ち出して対抗したい考え。岸田総理としては南米の大国に対する姿勢をどのように示していくのかが問われる。