日銀の田村審議委員が今日行われた講演で利上げに前向きな発言を行った。後藤達也は「元々、いわゆるタカ派として知られる人ではないため、かなり丁寧に説明していたというような感じ」と指摘。そもそも日銀の金融政策は総裁を含む9人の政策委員の多数決で決めている。高田委員は前回の金融政策決定会合でも利上げを主張していた。それに加えて田村委員も今回利上げに前向きと受け取れる発言をしてきたということで、2人ぐらい利上げに前向きな人もじわじわと増えてきているというような形。日銀の中でもインフレ圧力のわりに場合によっては、日銀全体として3~4月と早めの利上げに向けた地ならしなんじゃないかそんな見方も市場の中でも出てきている。ただ政策委員のメンバーの入れ替わりの時期がやってくる。3月と6月に野口委員と中川委員の任期が迫っていて、早ければ高市政権が今月下旬にも人事の後任案を提示すると見込まれている。ここで仮に利上げに慎重な委員というのが送り込まれることになってくると、また勢力図も変わってくる。さらにもう一つ大事なのが左上の総裁、副総裁はあと2年余りの任期だが、自民党の高市政権は衆院選で圧勝したということもあって長期政権になる可能性も意識され始めているというところで、もしかしたら高市総理が次の総裁副総裁も指名するかもしれない。これは安倍政権下の黒田総裁体制のように政府日銀の一体感がいい意味でも悪い意味でも強まる可能性はあり得るというところなので、それを占う上でも、今月の審議委員人事には注目だ。
