中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件からきのうで35年。中国・北京だけでなく香港でも厳戒態勢となり、追悼の動きが封じ込められた。北京市内では多くの警察官が配置され、厳戒態勢が敷かれた。表立った追悼ができない遺族たちは、インターネット上で声明を発表し、事件の真相解明などを求めた。中国政府は事件について、改めて正当化した。中国外務省・毛寧報道官は「1980年代末の政治的な騒動については、中国政府はすでに明確な結論を出している。個売れを口実に中国を攻撃し中傷し、内政に干渉することに反対する」と述べた。香港でも厳戒態勢が敷かれ、かつて大規模な追悼集会が開かれていたビクトリア公園では、親中派団体が物産展を開催し追悼の動きを抑え込んだ。