米国・バイデン大統領と中国・習近平国家主席による首脳会談もペルーで行われた。来年1月のトランプ次期政権の発足を前に双方が対話を維持する重要性を強調。首脳会談は1年ぶり。冒頭、習主席が「中国側は米国政府と対話を継続し、協力を発展させ、意見の違いをコントロールして両国関係が穏やかに移行していくよう努力する」と述べたのに対して、バイデン大統領も、対話を維持する重要性を強調し、「対話が判断の誤りを防ぎ、両国間の競争が衝突に発展しないようにしている」と述べた。バイデン大統領は中国が台湾周辺で地域を不安定化させるような軍事活動をやめるよう求めたのに対し、中国外務省によると習主席は「米国が台湾海峡の平和を維持したいのであれば台湾問題を慎重に処理し、台湾独立に明確に反対し、中国の平和的な統一を支持することが重要」と強調した。米中関係はトランプ次期大統領が中国製品に高い関税を課す姿勢を示していることなどから、今後対立が先鋭化する可能性があり、対話を維持し問題解決を図っていけるかが課題となる。ペルー・リマの映像。