「かんきつの大トロ」とも呼ばれるハウス栽培の「せとか」の出荷が県内で始まり、宮崎市の卸売市場では1箱7玉入りが過去最高値の3万円で競り落とされた。せとかは果肉が柔らかく甘みが強い柑橘類で、県内では日南市や串間市を中心におよそ20戸の農家が栽培している。生産者によると去年の夏の高温と秋の長雨による日照不足で生育が心配されたが、先月から好天が続いたおかげで例年どおり色づきがよく甘い実に育ったという。一方生産者を苦しめているのが肥料代やハウスの燃料代の高騰。生産コストは一昨年の同時期と比べて3割ほど上がっているという。出荷は3月ごろまで続き、30トン以上が県内のデパートやスーパーに出荷される見込み。