日本製鉄はトランプ大統領が両社のパートナーシップを承認したと発表した。USスチールのの普通株を100%取得する買収計画が承認され、完全子会社化が実現するとしている。日本製鉄が2兆円を投じてUSスチールを買収すると発表して1年半。ようやく決着することになった。ただし、アメリカ政府との国家安全保障協定の締結が条件。またアメリカ政府が黄金株を持つことが盛り込まれている。黄金株とは経営の重要事項に拒否権を行使できる特殊な株式。トランプ氏も元々は買収を認めない考えだった。ことし1月にはバイデン大統領が計画に対し禁止命令を出した。トランプ大統領はなぜ考え直したのか。関係者によると側近のラトニック商務長官などから説得されたという。さらに黄金株が決め手となった。丸紅経済研究所の今村卓社長は「流出を防ぐためには完全子会社化は譲れない ”アメリカの企業である”という体裁を保たなければいけない この両方を満たすものは何かと知恵を絞って黄金株という仕組みにたどり着いたと思う」と解説した。