教育のデジタル化に対応するため国は全国の小中学生に1人1台の端末を配備するGIGAスクール構想を進めている。久喜市の精密機械修理会社でここ数年壊れたタブレット端末やノート型PCの修理依頼が相次ぎ今年1月に久喜市から受注した端末は全て小中学校に導入された端末だったという。修理の原因は液晶パネルの破損が最も多く全体の約60%を占めた。鷲宮中学校ではほとんどの授業でタブレット端末を使っている。久喜市では3年前小中学校で1万台あまりの端末を導入した。その一方故障も相次いでいる。久喜市教育委員会によると今年2月時点で市内小中学校で修理中だった端末は約450台。修理費用は昨年度までの3年間で7390万円あまりで全て市が負担した。埼玉の20の市では1万5000台あまりの端末が破損していたことがわかった。また17の市で端末の修理・保険などの保守費用で少なくとも6億円を超えることがわかった。自治体からは国の補助金が必要などと様々な声が寄せられた。文部科学省によると全国の小中学校にある51万台で端末の破損が確認されたが保守費用への補助はなくこれまでの間自治体が全てを負担してきたという。文部科学省は去年修理や交換が必要になった場合に使えるよう予備機を購入する費用として2600億円あまりを計上し各都道府県ごとに基金を設立し対応することにしている。しかし修理や故障に備える保険費用などは国の補助の対象外となっている。