西予市野村町にある乙亥会館では毎年11月「乙亥大相撲」が行われている。大相撲の力士とアマチュアの力士が取り組む日本唯一の大会。その歴史は170年以上に及ぶ。過去には当時大関だった横綱・照ノ富士なども参加したこともある。地元住民による地区対抗戦も大きな見どころの1つ。乙亥大相撲で活躍する地元の人たちを取材してトレーディングカードが作られた。地区対抗戦の花形力士は勿論、呼出や行司、しょっきりもカードになっている。このカードを作ったのは県立野村高等学校乙亥大相撲盛り上げ隊の皆さん。乙亥大相撲は開催が危ぶまれる出来事があった。2018年の西日本豪雨に見舞われ野村町も大きな被害を受けた。地域を流れる肱川が氾濫。会場の乙亥会館は2階まで浸水。相撲道場も被災し解体され以来、去年まで市内の場所を転々として稽古を続けてきた。地域の人や道場の卒業生たちが集まって嵩上げした土地に新たな土俵を作った。