千葉県・柏市にある研究開発施設。ここに日本が生んだ、最新鋭の医療装置がある。OXRAYは日立グループの日立ハイテクが生み出した高精度放射線治療装置。特徴の一つが動体追尾機能。呼吸などで 常に動く癌を常に追い続け、狙い撃ちにできる。さらにもう一つの大きな武器は、従来の装置はリングの内側を照射光が回転するだけだったが、OXRAYはそれに加え土台部分も回転。動体追尾機能と様々な角度から癌を狙い撃ちできるのはOXRAYだけ。京都にある宇治徳洲会病院では、去年の7月からOXRAYを使った乳癌の治療が始まった。放射線治療をうける中で一番数が多いのが乳がん。手術後に体内に残った目に見えない癌細胞を放射線で叩く。治療を指揮するのは京都大学の名誉教授で、センター長の平岡眞寛医師。OXRAYの導入により放射線治療の可能性が広がっていく。
8月下旬、京都大学医学部附属病院で日立ハイテクの吉田さんがやってきた。OXRAYは京大病院と日立との共同開発によって生まれた。この日は2ヶ月に一度の定例会議が行われたが、京大側の責任者の京都大学医学部附属病院の溝脇尚志医師から現場の声を聞いた。その中で、動体追尾にかかせないマーカーが認識しにくくなるという報告があった。 マーカーとは体内に埋め込む小さな金属片のこと。そのマーカーを腫瘍近くに埋め込み、それを目印にすることで動体追尾照射は可能になる。特に肺にできた腫瘍に照射するときに、マーカーが認識しづらいケースが生じていた。日立ハイテクの研究開発施設。京大からの指摘をうけ、吉田さんを中心に対応策へ。人の呼吸をダミーで再現し、動体追尾の実験を行う。実際に患者が飲み込むマーカーを目印にし、こうした実験を繰り返すこ2カ月。画像認識システムをアップグレードすることでマーカーを捉える正確性が向上した。以前はマーカーを見失うケースもあったが改良後は追尾できている。技術部門の責任者の吉田さん。10年前は三菱重工の社員として放射線治療装置を開発していた。当時、吉田さんが手がけた装置は国産として期待されていた。しかし、2016年に三菱重工は大型客船や航空機事業が行き詰まり、赤字に転落。X線治療装置事業を売却を決断し装置の生産も終了した。
買収に乗り出したのが日立グループ。吉田さんたちは日立へ移り、一度は消えた国産放射線治療装置の開発を続けた。メイド・イン・ジャパンへのこだわり。吉田さんとともに開発を続けた京大病院の溝脇さんも同じ思いだという。柏市の国立がん研究センター東病院ではOXRAYの治療に望みをかけたのは空川架空さん。40歳直前で、喉に癌がみつかった。
8月下旬、京都大学医学部附属病院で日立ハイテクの吉田さんがやってきた。OXRAYは京大病院と日立との共同開発によって生まれた。この日は2ヶ月に一度の定例会議が行われたが、京大側の責任者の京都大学医学部附属病院の溝脇尚志医師から現場の声を聞いた。その中で、動体追尾にかかせないマーカーが認識しにくくなるという報告があった。 マーカーとは体内に埋め込む小さな金属片のこと。そのマーカーを腫瘍近くに埋め込み、それを目印にすることで動体追尾照射は可能になる。特に肺にできた腫瘍に照射するときに、マーカーが認識しづらいケースが生じていた。日立ハイテクの研究開発施設。京大からの指摘をうけ、吉田さんを中心に対応策へ。人の呼吸をダミーで再現し、動体追尾の実験を行う。実際に患者が飲み込むマーカーを目印にし、こうした実験を繰り返すこ2カ月。画像認識システムをアップグレードすることでマーカーを捉える正確性が向上した。以前はマーカーを見失うケースもあったが改良後は追尾できている。技術部門の責任者の吉田さん。10年前は三菱重工の社員として放射線治療装置を開発していた。当時、吉田さんが手がけた装置は国産として期待されていた。しかし、2016年に三菱重工は大型客船や航空機事業が行き詰まり、赤字に転落。X線治療装置事業を売却を決断し装置の生産も終了した。
買収に乗り出したのが日立グループ。吉田さんたちは日立へ移り、一度は消えた国産放射線治療装置の開発を続けた。メイド・イン・ジャパンへのこだわり。吉田さんとともに開発を続けた京大病院の溝脇さんも同じ思いだという。柏市の国立がん研究センター東病院ではOXRAYの治療に望みをかけたのは空川架空さん。40歳直前で、喉に癌がみつかった。
