自民党総裁選挙はあす投開票。9人の候補者は、国会議員票の上積みを目指して有力議員と面会するなど、きょう動きが相次いだ。高市経済安全保障担当大臣は、きのうに続いて議員宿舎で国会議員に電話をかけ支持の呼びかけを行った。また陣営は国会内で選挙対策本部の会合を開き、国会議員およそ20人が、最新の情勢などを巡って意見を交わした。小林鷹之氏は、地元で街頭演説を行った。林官房長官は「最後ギリギリまで全力で頑張り抜きたい」、小泉進次郎氏は「最後までやれることは全部やる。出し切る」などと述べた。上川外務大臣の陣営は会合で情勢を分析したうえで、あすの投票に結束して臨むことを確認した。加藤元官房長官は、党所属議員の事務所を回り支援を求めた。夕方、取材に応じた河野デジタル大臣は「支持拡大に向けて頑張っている」などと述べた。石破元幹事長は、東京・上野で街頭演説した。茂木幹事長は、みずからの陣営の幹部と最終盤の情勢を巡って意見を交わした。旧派閥単位での動きも活発になっている。岸田総理大臣は、旧岸田派出身の議員らと相次いで面会。決選投票になった場合の対応なども含め協議を続けているものと見られる。また旧安倍派出身の参議院議員も会合を開き、出席者によると「決選投票ではまとまるべきだ」という意見が出された。午後、二階元幹事長のもとを相次いで訪れたのは、上川氏に石破氏、高市氏陣営の幹部、小泉氏。総裁選挙での支援を要請した。また石破氏は菅前総理大臣とも会談。夕方には麻生副総裁とも会談し、それぞれに支援を求めた。あすは午後1時から、党本部で国会議員による投票が行われたあと、党員党友の票と合わせて開票され、新総裁は夕方までには選出される運び。