今回の衆議院選挙では、自民党への逆風を受け、現職閣僚の落選が相次いだ一方、裏金候補の当落は明暗が分かれた。裏金問題の中心となった旧安倍派幹部では非公認となった萩生田元政調会長や西村元経産大臣、公認を受けた松野前官房長官が当選した一方、高木元国対委員長、下村元文部科学大臣らは落選した。また、甘利元幹事長や武田元総務大臣といった大物も落選。現職大臣では、立憲民主党・枝野元代表に敗れ、比例復活もかなわなかった牧原法務大臣と、小里農水大臣が議席を失った。父・二階元幹事長の地盤を引き継いだ二階伸康候補と自民党を離党に追い込まれた世耕前参院幹事長の対決が注目された和歌山2区は世耕氏が勝利し、二階候補は比例復活も逃し落選した。