京都市動物園にある石碑には九重塔に関する記述がある。平安時代に実在し、高さ81mを誇った。2010年、園内で発掘調査が行われたところ、塔を支える土台が見つかっていて、大きさは約30m。そこから、京都大学の冨島義幸氏は相国寺七重塔の土台は36mと算出し、同時期につくられた興福寺 五重塔の構造をモデルに復元図を描いた。塔が大きくなるにつれ、優美な印象を醸す軒の出も大きくなる上、瓦自体も重い。それらを木造パーツで支えることは可能なのか首をかしげたという。だが、奈良にある室生寺のお堂では小瓦葺きの技法が取り入れられていて、平泉の中尊寺金色堂も同様。冨島氏は復元図を完成させ、「実在していてもおかしくない」と話す。
住所: 京都府京都市左京区岡崎法勝寺町126
URL: http://www5.city.kyoto.jp/zoo/
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