ノーベル化学賞受賞の決め手となったのは「そ合反応」。生命の起源に繋がる大きな発見となる。アミノ酸や糖などの物質には、人間の手のように鏡写しになった右手型と左手型がある。しかし、地球上の生物はほぼ左手型のみであり、この理由の解明のために長年研究が重ねられていた。そ合さんは、左手型と右手型が50%づつ均等に生成される分子がどちらか一つでも多くなった瞬間、一気に増殖してほぼ100%片方の分子だけが生成されることを発見した。この「そ合反応」の技術が、今後の医薬品の開発に役立つと期待されている。化学ジャーナリスト寺門さんによると、通常は薬を化学合成で作ると、左手型と右手型の両方が完成し、左手型のみが薬として使われ、右手型が無駄になってしまうという。そ合さんの研究は無駄のない化学物質を作るのに繋がる。安全で安価な新薬開発へ期待が高まる。そ合さんは会見で今後の研究について聞かれると、「まだまだ面白いことがあるはず」「今後ともそういう分野の研究が進むように微力ながら尽力したい」などと語った。12月にスウェーデンのストックホルムで授賞式があり、賞金は1億9000万円でカガン氏と分けるとのこと。
