実用化へ向け前進する心臓の再生医療。今後の課題はiPS細胞から作った心筋細胞の固まり、心筋球が、長距離の運搬に耐えられるか。この日は心筋球をクーラーボックスに入れ、450キロを運搬し、品質が変わらないことを確認。ここまでテストを何度も行っている。慶応大学・福田恵一名誉教授は「一歩一歩問題を見つけながら、それをこつこつと解決していくことで、最終的には世界の人たちが喜んでもらえるような治療になっていけばと考えている」と述べた。研究チームはこの治験が、独立した安全性評価委員会から承認されたとして、心筋球をこれまでの3倍、15万個注入する治験に進むと先月発表した。3年後の2027年、国からの承認を目指している。