AIで脳の画像を分析してギャンブル依存症かどうかがわかる世界初のシステムが開発された。早期の発見や治療につながるのではないかと期待されている。東京医科歯科大学・高橋英彦主任教授らは、ギャンブル依存症の人と健康な人、計161人の脳の画像をAIで分析したところ、ギャンブルに依存している人に見られる特有のパターンを発見。高橋主任教授は「機能的MRIで高速で撮影すると時系列で脳の血流が時間と共に微妙に変わっていく」と語った。ギャンブル依存症の人は自分が依存しているという認識が乏しく、ますますはまっていく傾向にあることから客観的診断を目指しシステムを開発したという。高橋主任教授は健康な人と依存症の人の脳のパターンを数値化することで自分が依存症だと理解しやすくなり治療へのモチベーションが高まるのではないかと話している。