AIの開発に規制を設けようという米国・カリフォルニア州の動きについて。AIの危険性を考慮し安全対策を義務付けるなどとした法案が議会を通過していた。しかし29日ニューサム知事が拒否権を発動し法案は成立しなかった。この法案はカリフォルニア州の州法として開発費が1億ドルを超える生成AIなどを対象に一定の開発規制を設けるというもの。AIの制御が効かなくなりインフラなどに大きな被害を及ぼすといったAIの潜在的な危険性を想定していて非常時の緊急停止機能を持たせることなどを義務付ける米国でも初めての法案。ニューサム知事は「これが最善のアプローチとは思えない」として規制のあり方について有識者などによる検討を進める方針を示している。