LayerX・中村龍矢氏が解説する。クロードを開発するアンソロピックのリリースなどによって、SaaS企業の株価が急落。背景には2つの要因がある。1つ目は生成AIの進化で、これまで専用SaaSが担っていた業務の一部が汎用AIツールで代替できるようになった。アンソロピックのクロードによる契約書レビューや、自分たちでAIを作り自分たちのシステムを作るという事例も増えている。既存SaaSの部分解約や今後のオプション機能の伸びの鈍化が懸念されている。2つ目の要因は、SaaSの多くはユーザー数で課金しているが、今後AIが人間の代わりにSaaSを操作するようになると、アカウント数が減る可能性がある。AIによる業務効率化で顧客側の従業員数が減ると、アカウント数も一段と減りかねない。このような構造的リスクが、これまでの高い利益率と右肩上がりの成長という前提を崩していく懸念がある。どのSaaS企業も生き残りをかけた大転換点にあるが、大多数のプレーヤーは変わりきれていないのが現状。
非営利団体METRが出しているベンチマーク「AIが50%の確率で成功できるタスクの難易度」によると、アンソロピックのClaude Opus4.6は人間のプロフェッショナルが14.5時間かかるタスクを半分の割合で成功できる、ということが読み取れる。実用上は人間がヘルプをすると割合は上がってくる。80%のバージョンのグラフでも伸びている。このペースでいくと数年から10年ぐらいのうちに人間のプロが1週間かかる仕事もAIが自走することになり、AIによる労働の代替などが実感を帯びてくる。かなり専門的な仕事もできるようになる可能性がある。
SaaS企業はこれから戦略を転換する必要があるだろう。これまでは便利なツールだったが、業務全体を代行する存在に変化する必要がある。キーワードは「アンビエント・エージェント」。チャットで指示する必要があったこれまでと違い、業務システムに組み込まれており、メールや決済をトリガーに勝手に起動して勝手に仕事をしてくれる。このような世界においては、チャットGPTやクロードなど汎用的なAIツール単独では難しく、ここにチャンスがある。ソフトウェアがカバーできる業務領域自体は広がっており、市場は大きく広がっている。今後の焦点は、AIが生まれが生まれた後にAIネイティブで生まれた新興企業と競争する中で、大きくなっているSaaS企業が戦略転換して競争に乗っていけるかが重要。今回のアンソロピックのリリースも、実態としてはサンプル機能を出したようなもので、彼らもこんなに影響を与えるとは思っていなかっただろう。業界内では何年も前から議論されてきたことであり、それが世の中に知れ渡ったというのが直近の株価の影響だろう。
非営利団体METRが出しているベンチマーク「AIが50%の確率で成功できるタスクの難易度」によると、アンソロピックのClaude Opus4.6は人間のプロフェッショナルが14.5時間かかるタスクを半分の割合で成功できる、ということが読み取れる。実用上は人間がヘルプをすると割合は上がってくる。80%のバージョンのグラフでも伸びている。このペースでいくと数年から10年ぐらいのうちに人間のプロが1週間かかる仕事もAIが自走することになり、AIによる労働の代替などが実感を帯びてくる。かなり専門的な仕事もできるようになる可能性がある。
SaaS企業はこれから戦略を転換する必要があるだろう。これまでは便利なツールだったが、業務全体を代行する存在に変化する必要がある。キーワードは「アンビエント・エージェント」。チャットで指示する必要があったこれまでと違い、業務システムに組み込まれており、メールや決済をトリガーに勝手に起動して勝手に仕事をしてくれる。このような世界においては、チャットGPTやクロードなど汎用的なAIツール単独では難しく、ここにチャンスがある。ソフトウェアがカバーできる業務領域自体は広がっており、市場は大きく広がっている。今後の焦点は、AIが生まれが生まれた後にAIネイティブで生まれた新興企業と競争する中で、大きくなっているSaaS企業が戦略転換して競争に乗っていけるかが重要。今回のアンソロピックのリリースも、実態としてはサンプル機能を出したようなもので、彼らもこんなに影響を与えるとは思っていなかっただろう。業界内では何年も前から議論されてきたことであり、それが世の中に知れ渡ったというのが直近の株価の影響だろう。
