第三の手記を読む。入水自殺で高校から追放された葉蔵は、父親に頼まれた身元保証人の家に居候するも折り合いが悪く家を出た。堀木のもとで知り合ったシヅ子の家に身を寄せ、漫画を描き始める。絵で金を稼ぎ生活ができるようになったとき、堀木は葉蔵に「女道楽はこのへんでよすんだね。これ以上は、世間が、ゆるさないからな」と忠告をする。やがて葉蔵は、自分がシヅ子と娘を滅茶苦茶にすると考えるようになり、シヅ子のもとを去った。津田は、人間っぽくなってきていると話した。斎藤はトラブルなく順風満帆だが葉蔵は満足できないと解説した。