かるかんは、自然薯や米粉などを練り合わせて蒸した和菓子。江戸時代末期の薩摩藩主・島津斉彬が進めた近代化事業で、コメの製粉技術などの製法が改良され、本格的に作られるようになり、いまでは鹿児島の銘菓となっている。島津家をまつる鹿児島市の鶴嶺神社では、毎年、自然薯が旬を迎えるこの時期に奉納祭が行われる。きょう行われた奉納歳には、県内の製菓会社21社が参加し、奉納されたかるかんなどの県内で作られた菓子が供えられた。このあと、神社の隣にある島津家別邸の仙巌園で、奉納されたかるかんなどの菓子が振る舞われ、観光客などが味わっていた。
住所: 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
