崖崩れによって一時孤立集落になるほどの被害をうけた珠洲市真浦町。半年がたった今も断水が続いている。毎日、水を汲みに行き、風呂も隣町に入りにいく生活。集落に戻っているのは23世帯中4世帯。真浦の人々は復興のために動いている。和田丈太郎さんはこの日、ボランティアからもらった給水タンクを住民に配っていた。和田さんは珠洲市内の避難所で暮らしている。時間ができるたびに、真浦に通っている。和田さんのような避難先と故郷の2拠点を行き来する取り組みは通い復興と呼ばれる。集落の復興の力になっているのが、関係人口という外から定期的に真浦に関わる人々の存在。地震の前は使われていなかった井戸の水を生活用水として使えないか調査するため、大学関係者や元水道局職員などが集まるようになった。様々なスキルを持った人が少しずつ自分の時間を割くことで真浦を復興させようとしている。他にも建築士による無料診断も行われている。地震の後、のべ50人が真浦に関わりを持つことにつながった。