志賀原子力発電所がある石川県志賀町では「震度7の地震が発生し、志賀原発から放射性物質が放出するなどの重大事故が起きた」という想定の防災訓練が行われた。今回は能登半島地震の影響から住民の参加が見送られ、原発から8km余離れた対策拠点には県、自治体、電力会社などの担当者が集まり、原子炉の被害や住民の避難状況などを共有する手順や方法を確認した。また、能登半島地震では原発で事故が起きた場合などに住民が一時的に避難する防護施設が被災したことから、テント型の防護シェルターを設置する訓練も行われた。このシェルターは放射性物質が除去された空気が内部に送られる仕組みになっており、30人まで避難可能。石川県・飯田重則危機管理監は「今後、こういった新しい技術をどんどん取り入れて、防災対策をしっかりやっていきたい」と語った。