能登半島地震から間もなく1年。ペットの避難の新たな取り組みを伝える。東京・品川区で行われたのは飼い主とペットの避難訓練(NPO東京アニマルレスキュー)。参加者は3日分の水やペットフードが入ったおよそ5kgのリュックを背負い1.5kmを歩いた。災害時ペットと一緒に避難することを同行避難という。しかし避難先でペットと一緒に過ごす同伴避難は対応する場所が少ないのが実情。先月この同伴避難についての新しい取り組みを始めた自治体がある。東京・墨田区にある動物専門学校、日本動物21。区が協定を結び災害時には普段、授業で使う教室を飼い主とペットおよそ100組が過ごせる避難場所に開放することを決めた。またペットフードの提供やケージの貸し出しなども行う。これは全国でも先駆けた試みで東京23区では初めて。早川公善校長は「全国的に広がりを見せてくれたらうれしい」と話した。墨田区によると協定をきっかけに他の区などからの問い合わせが多く来ているという。